「クラウドファンディング」というのは、「あるプロジェクトのための資金を、インターネットを使って不特定多数から募る仕組み」のこと。
ざっくり言うと「カンパ」ですね。
今回、このクラウドファンディングに初めて参加してみました。
そのプロジェクトは『ALMA MUSIC BOX』。
「アルマ望遠鏡」という、とんでもなく性能の良い望遠鏡が観測した光を音(オルゴール)に置き換えるというものです。
アルマ望遠鏡は、普通の望遠鏡では捉えられない短い波長の電波を観測できます。それによって、「宇宙ができて間もない頃の生まれたての銀河や、星や太陽系のような惑星系の誕生、生命に関連した物質など、光では見えない暗黒の宇宙が見えてきます」(国立天文台)。宇宙における生命の起源の手がかりも、近い将来アルマが発見するかもしれません。今後、天文学の様々な分野において革命をもたらすだろう、と言われています。
宇宙から届いた星の“音”を気鋭のミュージシャン達が楽曲化、CD制作へ - クラウドファンディングのMotionGallery
いくつかの提案を経て、一同「これだ!」とたどり着いたのが、観測データをアナログのオルゴール(Music Box)で再生するというもの。使用したのは、寿命を迎えようとしている「ちょうこくしつ座R星」が発する電波です。私たちの太陽の2倍の大きさの恒星で、体内のガスを噴き出しながら徐々にやせ細って死んでゆきます。吹き出されたガスが作る同心円上状の丸い形から、ディスクオルゴールに置き換える発想が生まれました。穴のあいたレコード盤のようなディスクがモーターで回り、櫛歯をはじいて音を鳴らすのが「ディスクオルゴール」です。ALMA MUSIC BOXでは、電波を出すガスが濃く集まったところに穴をあけ、そのままオルゴール盤にしたのです。
宇宙から届いた星の“音”を気鋭のミュージシャン達が楽曲化、CD制作へ - クラウドファンディングのMotionGallery
ええと、細かい仕組みはよく分かりませんが、要するに「ちょうこくしつ座R星」から発せられた電波をオルゴールの音に置き換えちゃおう、と。
で、それを基に色んなミュージシャンが楽曲を制作し、コンピレーションアルバムを作っちゃおうじゃないか、と。
そういうことのようです。
死にゆく星「ちょうこくしつ座R星」が奏でる旋律は、誰かが作曲したわけでもないのに、まるで自らへのレクイエムのように切なく美しいものでした。そして川村さんから、思いがけない提案がありました。
「この旋律を使ってミュージシャンに曲を作ってもらえないだろうか?」
そこで、「国内外のミュージシャンに楽曲を制作してもらい、コンピレーションアルバムを制作しよう!」ということになったのです。具体的には、10組前後のミュージシャンの方々に70種類のメロディから好きなものを選んでもらい、それを元に作曲していただき、1枚のCDにまとめます。ALMA MUSIC BOXプロジェクトメンバーでもある 澤井妙治はじめ、蓮沼執太、湯川潮音、伊藤ゴロー、milk(梅林太郎)、Throwing a Spoon(トウヤマタケオ×徳澤青弦)、mito(クラムボン)、滞空時間、Steve Jansen、Christian Fennesz、という国内外で活躍している素晴らしいミュージシャンの方たちが参加を表明して下さっています。
パッケージデザインは、川村さんとPARTYが手掛け、アルマ望遠鏡についての解説も含めた付属ブックレットは、国立天文台・平松さんに監修していただきます。
宇宙から届いた星の“音”を気鋭のミュージシャン達が楽曲化、CD制作へ - クラウドファンディングのMotionGallery
僕が興味を持ったのはまさにこの部分で、参加を表明しているミュージシャンの中に「ミト」と「徳澤青弦」の名前があったんですね。
はっきり言って、プロジェクト自体の良し悪しや信頼性はよく分かりません。というか、どうでもいい。
この二人が参加しているというだけで、僕はこのプロジェクトにお金を出すことに決めました。
それも、まあまあの金額を。
きっとこの二人(が参加しているプロジェクト)なら、それに見合った素晴らしい「何か」を提示してくれるはず。
ほとんどそれだけです。
まぁ、あんまり深く考えたらこんな投資なんてできないんでしょうけどね。
感覚です。感覚。
ただ、目標金額に達しないとプロジェクトそのものが中止になっちゃうそうなので、そこだけはちょっと心配。
期限まで 19 日を残した今、目標まではあと 80 万円弱……。
うーむ……。微妙だなぁ。
せっかくだから届いて欲しいけど。
誰かどーんと出してくれる人は居ないんですかねぇ。どーんと。