評価:★★★☆☆
思ってたのとだいぶ違ってたけど、思ってたよりは良かった……かな。
「ばしゃ馬」感と「ビッグマウス」感が後半はほとんどなくて、どうせタイトルにするくらいならもっと強調してもいいような気がする。
全体的に緩いというか、ボンヤリしてるというか、輪郭がはっきりしないというか、作りが甘いというか。
掛け合いのシーンがときどき出てくるけど、編集で継ぎ接ぎしてるのが透けて見えて、ちょっと興醒め。
特に麻生久美子と岡田義徳が公園で会話してるシーンは、視点が切り替わる度に岡田義徳が前かがみになったり後ろにもたれかかったりしてて、「あぁ、分けて撮ったんだろうなぁ」と。
一回だけならまだしも、何回も切り替わるもんだから目立ってしょうがない。
あと、麻生久美子と電話で話してる安田章大の声もアフレコなんだろうなぁ、とか。
(「関ジャニって忙しいから映像を撮るヒマがなくて録音だけになったのかなぁ」なんてことも思ったり)
セリフもなんとなくわざとらしいというか、よそよそしいというか。
それこそ今までに使われてきた題材や言葉を集めてきたような。
「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」みたいにネタとして盛り込んでるのもあるんだろうけど、それにしては中途半端な感じ。
「的を射る」を「的を得る」って言っちゃってるし。
言葉を操るプロの話なんだから、そこら辺はもうちょっとシビアにして欲しい。
(一概に誤用とは言えないみたいだけど、むしろそういう議論があることを劇中で指摘するくらいのことをしてもよかったかも知れない)
秋野暢子の存在感はさすがでした。