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感想とか

痴漢事件について思うこと。

投稿日:2012年5月2日 更新日:

Twitter でこういう記事が回ってきました。
»痴漢とされた男性に無罪 防犯カメラの映像分析で「不可能」証明 ― スポニチ Sponichi Annex 社会

 判決理由で白石裁判官は、コンビニに設置された防犯カメラの映像について説明。カメラはコンビニ前の歩道を写しており、最初に男性が同店前を横切り、その後、自転車の女性が同じ方向に進むのが写っていた。女性が映像から消えた1秒足らずの後に再び戻ってきた男性が写っていた。

 女性が体を触られたとする場所はそこから約6メートルあり、白石裁判官は「1秒足らずでその距離を移動するのは不可能。女性の供述は客観的事実と食い違っている」と述べた。

防犯カメラの映像が決め手になったってことは、逆にいうと、この映像がなかったら有罪になっていた可能性が高いということ。
つまり「無罪になれてラッキー」なんですよね。残念ながら。

普通に考えて「自転車で通行中の女性の体を(歩行中の男性が)触った」っていう状況自体が不自然だと思うんですけど、それは裁判中にどう争われて、どう判断されたんでしょうか……。

そもそも論として、僕がいつも疑問に思っていることがあります。
それは、「何故「痴漢してない」ことを証明しないといけないのか」ということ。
普通、逆でしょ?
「していないこと」の証明って、俗に「悪魔の証明」と表現されるように、ものすごく難しい(不可能に近い)ことなのです。
それなのに、現実は「していない」ことを証明できなければ有罪になってしまいます。

今回の事件で、警察や検察の捜査が杜撰であったことは間違いありません。
ただ、その前の段階として、「痴漢」という犯罪行為に対する意識が低すぎるのではないかと思うのです。
かなり軽視しているというか。

例えば殺人や強盗であれば、(現行犯でもなければ)かなり綿密な捜査による裏付けを取ってから逮捕するはず。
ところが痴漢はといえば、女性からの証言があれば安易に連行し、逮捕し、起訴までしてしまいます(という話をよく聞きます)。
容疑を否認している場合も、「起訴されたら時間もお金もかかる」という理由で示談に応じる(=痴漢したことを認める)ように、警察が勧めることもよくあるそうです。
「女性数人で口裏を合わせて、見ず知らずの男性を痴漢に仕立て上げた」なんてことも、ニュースで取り上げられたりしていましたね。
(この件は、確か女性側に不自然な点があったために、狂言だということが発覚したと記憶していますが)

察するに、「痴漢ごときにいちいち時間を割いていられない」という意識が、警察や検察にあるんじゃないでしょうか。
「さっさと終わらせたい」というのが恐らく本音なんでしょう。

仮に無罪となれば、女性側のでっち上げか、別に真犯人が居るということになります。
もし後者の場合、警察は改めて捜査してくれるのでしょうか?
とてもそうは思えません。
女性側は泣き寝入りでしょう。
(だからこそ、検察は起訴したからには有罪にしようとするんでしょうが)

実際の詳しい数字は分かりませんし、毎日いろんな事件に追われて大変なのは分かりますが、痴漢も立派な(?)犯罪です。
男性側は社会的地位や信頼を失い、女性側も精神的に非常に深い傷を負います。
それが無罪(冤罪)となれば尚更のこと。
今回の事件でも、記事によると無罪となった男性は「半年に及ぶ拘束で職を失うなど」という、多大な「被害」を受けています。
もう少し慎重に、というか、ちゃんとした捜査をして欲しいと切に願います。

男性側の対策が「満員電車では両手を挙げておく」とか「呼び止められても駅員室や警察には行かない」とかくらいしかないのは、情けないというか何というか。

■参考
»痴漢冤罪 - Wikipedia

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