生まれも育ちも神戸。現在地は大阪・中崎町。座右の銘は「愉快」。

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感想とか

NHK(E テレ)の『バリバラ』が面白い。

投稿日:2012年6月6日 更新日:

最近、『バリバラ』という番組を毎回観るようになりました(リアルタイムではなく、予約録画して観てます)。
NHK(E テレ)の番組で、毎週金曜 21 時から 30 分の放送。
すごくチャレンジングというか、「攻めてるなぁー」という感じです。

そもそも「バリバラ」とは「バリアフリーバラエティー」の略で、番組のモットーは「No Limits(限界無し)」。
基本的に出演者もほとんどが障害者で、いわゆる健常者は司会の山本シュウさんだけ。
公式サイトでも「障害者情報バラエティー!」と銘打っていて、かなり突っ切ってる感があります。
(ただ、番組で扱われているのは基本的に身体障害者のみのようで、精神障害者については今のところ僕は目にしていません)

NHK『バリバラ』サイトのキャプチャ
»NHK バリバラ

障害者で笑いを取ることは(たぶん)暗黙の了解でタブーだったでしょうから、こういう番組を制作・放送すること自体が実は画期的なんじゃないでしょうか。
無理に「害」を「碍」に書き替えたりもしてないですし、「正面からぶつかっていこう」という気持ちが見て取れます。

レギュラーの 4 人以外は、毎回テーマごとに出演者が違うんですかね(僕も観始めて日が浅いので詳しくは分かりません)。
番組は「お悩み相談」のような形で、ある悩みを持つ障害者に対して、先輩障害者(?)がアドバイスをする、という風に進行していきます。

例えば、今回(6/1 放送分)のテーマは「キャンパスライフ」。
新入生の「なかなか友達ができない」や「気を遣ってばかりいる」といった悩みに対して、先輩たちは「やりたいことを自分から伝えていくことが大事」というアドバイスをしていました。

正直、「伝えることが大事なのは分かるけど、人それぞれ性格があるからなぁ……」とも思いましたが、そこはバラエティ。
あまり深く突っ込んだ議論はしませんし、観てる側も深く考え込まないようにするのが、正しい見方のような気がします。

初めは「NHK なのに」と思っていましたが、逆に「NHK だからこそ」できる番組なのだと思うようになりました(今の民放にはムリだろうなぁ……)。
しっかり作り込まれていますし、障害者の本音や実際のところを知ることができる数少ない機会でもあります。
単純に、観てて面白いですしね。
長く続けて(続いて)欲しいものです。

『バリバラ』を観るようになって思ったこと

この番組を観るようになって改めて思うのが、「世の中にはいろいろな障害があって、同じ障害でもいろいろな症状(状態? 種類?)があるんだなぁ」ということ。
考えてみたら当たり前のことなんですけどね。
実際に目の当たりにすると(テレビを通じてですが)、なかなか衝撃的です。

そして、「障害者にはこんな悩みがあるのか」と思うのと同時に、「障害の有無に関わらず、抱く悩みは同じやなぁ」とも思います。
もちろん障害がある分、同じような悩みでも深刻さが違ってたりするんですが、「他にもっと大変なところがあるはずなのに、そこで悩むのw?」という意外性に驚かされたり。
それも人それぞれなので、本当に毎回「へぇー」ですね。

普段は絶対に持ち得ない視点なので、とても新鮮で楽しいです。

とはいえ、考えるもんは考える

今回アドバイスを送る側として出演していた、骨が折れやすいという障害(「骨形成不全症」)を持った人が、「プロレスサークルの試合に出場した」という話をしたときのこと。
山本シュウさんがそれを受けて「反省した。オレがもし友達やったら止めてるわ。アカンな」というようなことを言っていました。

今回の内容が「本人がやりたいことを発信していくことが大事」という流れでしたし、シュウさんの発言も「本人の意志をもっと尊重しないといけない」という意図なんだとは思います。

でもね、「アカン」ことはないと思うんですよ。
むしろ友達なら止めて当然です。
もし僕の友達が同じ障害を持っていて「プロレスやりたい! 試合に出たい!」なんて言ったとしたら、100% 止めます。
必死になって説得してると思います。「やめとけ」と。

ただでさえ骨が折れやすいのに、もっと安全なスポーツならまだしも、よりによってプロレスの試合に出る?
もちろん普段の(健常者同士の)試合とは違って、最大限の配慮はするんでしょうけど、それでも「プロレス」ですよ?
果たして誰が賛成するでしょうか。

プロレスの試合に出た障害者の彼も、ひょっとしたら「たまたま」何事もなく番組に出演できているだけで、ひょっとしたら大ケガを負っていたかも知れない。
命に関わる事態になっていたかも知れない。
本人は仮にそれで本望だとしても、周りの人間は「あのとき止めていれば」という自責の念に駆られるのは間違いありません。

そして、それらのことは、試合に出場する前から充分に予想できることです。

そこまで分かった上で、本人の「やりたい」を尊重するのか。
あるいは、「やりたい」という気持ちは理解しながら、それでも止めるのか。

難しい問題ですね。
でもたぶん正解はないんですよ。
障害者本人だけでなく、周りの人間にも突き付けられている問いです。
本当に難しい。

バラエティとはいえ、油断してたら不意打ちを喰らいます。
注意しましょうw。

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