感想とか

映画『タクシー・ドライバー』の感想。

評価:★★★★☆

WOWOW(録画)で鑑賞。
主人公はかなりな厨二病ですな。
自分なことが誰よりも正しいと思ってるしかっこいいと信じてる反面、何か事を成すほどの度胸もない。
ステレオタイプのヒーローに憧れていて、その言動は稚拙そのもの。
ただ、足元が覚束無い分、追い詰められたり切羽詰まったりするととんでもない行動に出たりもする。
こういう危うい人物を演じさせたら、ロバート・デ・ニーロは天下一品ですなぁ。
『ザ・ファン』のときも良かったけど、今作でも(というかこっちの方が先だけど)その魅力が存分に発揮されてる。
面と向かって何も言わずじっと見られてるだけ、ってのがシンプルだけど充分に怖い。
ベトナム戦争の帰還兵というのは、やっぱりアメリカにとっては避けては通れない、ある意味「ベタな」社会問題なのかな。
最後の一連の展開はいまいちよく分からなかったんだけど、要は「大統領候補を襲いに行ったけど、失敗したから売春宿に狙いを変えた」って理解でいいんだろうか。
アイリスの親から手紙が届いたり、ドライバーに復帰してベツィと良い感じになったり、というのも現実なのか単なる妄想なのかよく分からなかったし。
(まぁわざとぼやかしてるんだろうけど)
カメラワークも面白かった。
音楽がやけにムーディなのは合ってるような狙い過ぎてるような。

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