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コバヤシのブログ

考えてること・考えたこと

突発性難聴の発症と、治療開始と、その他の思いなどについて。

投稿日:2011年8月31日 更新日:

(mixi と Facebook に投稿した記事を、若干変更して転記します)

実は、最近「突発性難聴」というヤツにかかりました。今も治療中です。だいぶ良くなりましたが。
それなりに名は知れているので、ググってもらえればすぐに基本情報は入手できると思いますが、なかなか厄介な病気です。
先週日曜日(8/21)に某所で某イベントに参加したときから既に聞こえづらくなっていて、翌月曜日(8/22)に受診・検査したところ、あっさりと診断が下りました。

突発性難聴の治療は、スピードが勝負。
診断が下ったからには、すぐにでもステロイドの点滴治療を開始して体を安静に保つのが理想的であり、且つ必要なことでもあります。
ただ、僕はある事情からそれを拒否し、内服薬での治療を選択しました。
なぜか。
東北へ行くつもりだったからです。

ステロイドによる治療は、短期集中が原則。
最初に強力なのをドカンとお見舞いして、経過を見ながら軽減あるいは中止するのが基本中の基本です。
内服だろうが点眼だろうが塗布だろうが点滴だろうが、「ステロイド」と名の付くものは皆同じ。
そのためには、毎日通院しながら状態を観察しつつ、その結果に応じて対処しなければなりません。

ところが、僕は 8/30(火)から東北へ出発するつもりでした。
4 泊 5 日、長距離バスによる過酷なボランティアの旅(うち車内泊 2 回)。
まぁ今思えばムチャもいいところなんですが、そのときは何が何でも行くつもりでした。

しかも最初にその診断をした先生からは、なぜか「点滴は 15 日間連続でしないと意味がない」という説明を受けています。
だから「それなら来週は東北に行ってるしムリ!」という即決に繋がった訳ですが、本当は「 15 日間くらいまでなら連続で点滴しても良い」のだと後日診断してくれた先生(院長)が説明してくれました。
むしろ逆じゃん!
(ステロイド投与の原則を考えれば、当然っちゃ当然なんですが)
もし仮に最初の説明をちゃんとしてくれていれば、点滴を即拒否することはなかったような気もするので、少々納得がいかない点ではあります。
が、今さら言っても不毛ですし、それこそ数日で治ってしまって「東北行きくらい余裕!」なんてことになっていたかも知れないことを考えると、それはそれで結果的には良かったのかも知れません。

そんな訳で、仕事だって忙しいし、いろいろ装備とかも買いに行かないといけないし、毎日通院なんてムリ!
という理由で点滴は行わず、内服薬を処方してもらうに至ったのです。あぁ何たる無謀。

東北へ行くために、かなり以前からスケジュールを調整しながら、慎重に事を進めてきました。
そのスケジュールに合う募集もうまく見付かり、あとは実際に申し込むだけという段階に。

ずっと思い描いていた計画が、ようやく実現しようとしている。
なのに! なのに! こんなことで邪魔されてたまるか!
ってな感じの心境だったと思います。

駄々っ子のように点滴を拒否し、内服薬を飲みつつ、8/25(木)にはめでたく東北行きの参加申込みを済ませました。
そして翌 8/26(金)の夕方にある事前説明会に出席さえすれば、いよいよ東北へ行く準備は整う……という矢先、限界は突然やってきます。
人間の体というのは正直なのですね。残念ながら。

説明会当日の朝、起きた瞬間に体が訴えかけます。
「何かがおかしい」。「これはヤバい」。
それまでは「聞こえづらい」だったのが、明らかに「聞こえない」まで近づいていました。
耳鳴りは尋常じゃない大きさで響き、まるで台風のような轟音。
体もフワフワとして地に足が付きません。
これにもし頭痛でもあれば、命の危険さえ感じていたでしょう。

それでも何とか出勤しましたが、どうにもならないものはどうにもならないんですね。
ほんの数メートル先に居る人の声すら、相当な集中力を注ぎ込まなければ満足に聞き取れません。
「無理だ……」と、ようやく悟りました。

さっそく会社に断りを入れて病院へ行き、遠出の予定がなくなったことを報告(「東北に行く」とは言っていませんでした。どうせ止められるし)。
点滴治療に切り替えることをお願いしたところ、先生の反応は「あぁ、良かったですね。もちろんそうしてください。今すぐやりましょう」という感じ。
それを見て「あ、ホントにヤバかったんだな」と心底思いました。

病院から会社へ戻る途中、ボランティアの主催者へ断りの連絡を入れました。
「どんな反応なのかな……。『急に困る』とか言われるのかな……」と思いながら電話で伝えると、「はいはーい、あ、それは残念ですねー。また機会があればお願いしますねー。(ガチャ、プー、プー)」と、明るいオバチャンが華麗に事務的な処理。
寂しいような、救われたような。

その日から点滴による治療が始まり今日に至る、という流れです。
明日でちょうど一週間ですね。
まだ違和感は残りますが、症状を感じ始めた頃と比べると、格段に良くなっています。
ステロイド様々。点滴様々。

正直なところ、東北行きを断念したのは客観的な判断ではなくて、感情による部分が大きいです。
簡単に言うと「ビビった」んですよね。情けない話ですが。
「もしこれが一生続いたらどうしよう」。「もっと悪くなったらどうしよう」。
そんなことが頭をもたげて、それはそれは混乱していました。
「何が何でも」なんて決意はどこ吹く風。
いとも容易く吹き飛んでいきました。

とはいえ、「断念」という判断は間違っていなかったと確信しています。
あの状態で行けば、回復どころか症状が悪化していたことはまず間違いありません。
ということは、同行する方や現地の方にも多大な迷惑をかけることになっていたでしょう。
考えるだけでゾッとします。
ただ、そんな当たり前のことを考える余裕すら無かったんですが。

それに、もし聞こえが悪いままだったとしたら、普段の生活や仕事にも支障を来していた可能性も多いにあります。
わがままで強行的に参加した活動によって満足に仕事できなくなりました、じゃあ話になりません。
なんてバカなことを考えていたんですかね。反省しかないですよ。

行けなかったこと自体は、今でも非常に残念でなりませんし、悔しいです。
が、寸でのところで間違いを犯さずに済んだことは、本当に良かったと思います。
(冷や汗タラタラですが)

そんなこんなで「病人」の仲間入りを果たしてしまいました。やれやれ。
いざこうなってしまうと、否が応にも考えざるを得ないことがあります。
それは、「生きる」とか「生活」とかについて。
「命」とはまた別のことなんですが。

本当はこれも続きで書きたかったんですが、ちょっと時間が足りないので今回はここまで。
病人なもんで、早く寝ないといけないのです。
ちょっとした無理もきかないなんて、不便ですなぁ。

それでは皆様、ご健康に。

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