考えてること・考えたこと

他者と感性。(祝福に代えて)

人の感性というものは、他者との関わりがあって初めて機能するものだ。
絶望感も無力感も喪失感も、あるいは全能感や優越感なども、すべて向かい合う他者が居てこそ湧いてくる。

僕はここ最近、感性のアンテナがボキボキと折れていく経験をした。
それはおそらく、負の引力に潰されないための防衛本能だろう。
無力感や虚無感に苛まれ蝕まれるのを防ぐために、それ自体を感じなくしてしまうのだ。

しかし、どれだけ折っても完全に取り払うことはできないらしい。
他者との新たな関わりが生じた瞬間、アンテナは健気にも反応してしまう。

「おめでとう」や「ありがとう」という言葉は、それを口にしたり受け止めたりするために相当の余力を必要とする。
悲しいことに、今の僕にはその余力はまったくない。

僕は今、情けないほど無力だ。

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