生まれも育ちも神戸。現在地は大阪・中崎町。座右の銘は「愉快」。

コバヤシのブログ

感想とか

『clammbon 20th Anniversary tour triology 2015.11.6 日本武道館』の感想。

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もっと普通でいいのに。
というのが率直な感想。

もっと普通に、素直に、ただライブ映像を観られたらそれで良かったのに。

撮影や制作をしている人たちの意図がありありと感じられるというか、出過ぎちゃってるというか。
一言で言えば演出過剰。
ライブ映像というよりドキュメンタリー映画の方が感覚としては近い。
あるいは延々とプロモーションムービーを見せられているような。
いずれにしても映像からの圧(押し付け感)が強すぎて、とてもすべてを直視してはいられなかった。

現地に居た人がそのときのことを思い出す、あるいはそのときとは違った一面を見る、という目的には合ってるのかも知れない。
もしくは、カフェバーか何かのお店のディスプレイに映しておけばオシャレな雰囲気にはなるだろう。
だけど、自宅のテレビで真剣にじっくりと鑑賞するには不向きだ。
増して、その場に行っていなかった人が「行った気になる」ことはまず不可能だと思う。

国技館の DVD の方が映像も音も質は悪いけど、満足度としては今回よりもずっと高い。
何ならニコ生で配信された「『モメント e.p.』手売りツアー」の方がいいくらいだ。

なんでこんないろいろしちゃったんだろう。
普通でいいのに……。
ただライブをライブとして忠実に撮影してくれるだけで良かったのに……。
(それが出来ないことを誤魔化すためにいろいろやったんじゃないかと疑ってしまうくらいのレベル)

気になる点はいくつかあるけど、大きくは 3 つ。
カット割りの細かさ、撮影テクニック(?)の多用、そして観客が映りすぎ。

まず、カット割り。
とにかく細かい。せわしなく切り替わる。
もちろん曲やパートによって、そういう風にした方がいい場合もあるけど、今回はほぼ全編に渡って切り替わりまくってる。
これは疲れる。
飽きさせないようにしてるのかも知れないけど。
でもわざわざ自分で買ってまで観てる人が飽きる訳ないしねぇ……。
ここまでしないと不安になるんだろうか。

次に、撮影テクニックと呼んでいいのかどうか分からないけど、フィルタを使ったりフォーカスをわざと外したりすることが多すぎる。
他にも、急にズームしたりパーンしたり手ブレしてみたり。
映像としてはカッコイイのかも知れないけど、肝心のメンバーが映らなくなってどうする。
せっかく演奏が素晴らしくても、その上から余計な演出をされたら喜びは半減、というか台無しだ。
カメラでしか表現し得ない映像を見た瞬間、そこにカメラが(そしてそれを扱う人たちが)介在していることを否応なく感じさせられる。
あんなプリズムっぽいのとか、光を曲げたり集めたりするのとか、レトロなカメラで撮った風の粗い映像とか、ソフトフォーカスの甘い感じとか、そんなのはまったく必要ない。
ただライブを観せてくれればそれでいい。

そして、観客がなぜか映りまくってる。
これはもう何を意図してるのかすら分からない。
謎。理解不能。
ステージを引きで映したときに後頭部や手が映るのは、まぁ良しとしよう。
それは仕方ない。
でも、横顔があんなに何度も映るのはなぜだ。
しかもあんな近い距離で。
それだけでも不自然なのに、正面から、それもどアップで映ることもしばしば。
こんな映像を見せられて喜ぶ人が本当に居るんだろうか。
まったく理解できない。
演奏を聴きたいのに、ステージの上の人たちを観たいだけなのに、なぜ観客の顔を見せられないといけないのだ。
ライブを実際に観ているとき、他の観客の顔をあんな風に見ることがあるわけないだろうに。
はっきり言って興醒め。
意味が分からない。

もちろん観客たちは何も悪くない。
クラムボンのメンバーも最高のパフォーマンスだったんだろうし、ライブに関わったスタッフたちも最高の仕事をしたことだろう。
でも、残念ながらいくつかの障壁が映像によって作られてしまったせいで、それがあんまり伝わってこない。
本当に残念。
ちゃんとしたライブ映像が観たかった。

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