実家に帰ってきた。
相変わらず気持ちは落ち着かない。
ソワソワするというか、地に足がつかないというか。
「実家でゆっくりする」という感覚が未だに分からない。
まぁすき焼きは美味しかったけど。
「今の職場は社員になられへんのか」とか訊きたくなる気持ちも分かる。
35 歳になろうかという息子がバイトを掛け持ちしてるんだから、そりゃあ心配にもなるだろう。
ただ、ほんの 1、2年前のことを考えてみて欲しい。
僕にとって今の状況というのは奇跡と呼びたいくらいのもので、本当に信じられないような劇的な変化が僕自身や周りで起こっているのだ。
それを分かって欲しい。
と思いつつ、分からないだろうなぁ、という諦めの気持ちも半分以上あるので、言葉にして分かってもらおうと試みることもしていない。
傍から見れば停滞しているように映るのかも知れないけど、今まさにこの瞬間も変化は起こっている。
変化し続けている。
そのことが、どれほど親しい人にも伝わらないという事実にちょっとだけ絶望しながら、そんなもんかな、そんなもんなんだろうな、とこだわらない練習を今日も繰り返す。
巻き込まれるな。
この巨大な渦に。
中心には何も無い。誰も居ない。
そんなものに巻き込まれるな。
きっと正しさの尺度なんて人それぞれ違っていて、僕は他の人よりそのズレがほんの少し大きいだけなのだ。
目を閉じて、足下をよく見よう。
答えのようなものが見付かればめっけものだ。