考えてること・考えたこと

【雑記】トンネルとガードレールと断崖絶壁。

自殺の危険性について、「完全に沈んでるときじゃなくて回復し始めてるときが一番危ない」ということがよく言われる。
なんか実感として分かるというか、たぶん僕も今が一番やばいんだろうなぁ、と思う。

沈んでるときは自殺するほどの元気も無くて、回復してきたらそれが可能なだけのエネルギーも蓄えられるというのが理由の一つ。
それから、とにかく踏みとどまったり現実を受け止めたり自分の身に降り掛かった出来事を整理したりするだけで精一杯だった状態から、前を向いて歩き出そうするステージに移ったとき想像以上に道が険しいことに気付かされてもっと深い無力感に苛まれる、ということもある。

真っ暗闇の長いトンネルを抜けたら、もっと長いトンネルが目の前に出てきた。
すぐ横には低いガードレールと断崖絶壁。
「どっちが楽かなぁ」なんて考えちゃったりね。
何の迷いもなくトンネルに突っ込んでいける人も居るんだろうけど、残念ながらそうじゃない人も居る。
僕も「そうじゃない」方の一人。

夏になると海へ行きたがる人が居る。
まとまった休みがあると旅行をしたがる人が居る。
たぶん、その人たちはそこに楽しかった思い出があるんだろう。
でも僕にそんな思い出はない。
だから海へ行きたいと思わないし旅行をしたいとも思わない。

トンネルを抜けた先に楽しいことがあった人は、たぶん新しい暗闇も走り抜けられる。
じゃあ、いくつトンネルを抜けても断崖絶壁しかなかった人はどうすれば?

立ち止まってたら答えは出ない。
そんなことは分かってる。
でも、そんな理屈じゃあの暗闇に足を踏み入れる覚悟なんて決まらない。
ガードレールに手を置きながら、迷い続ける。

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