映画『シン・ゴジラ』の感想。

評価：★★★★★

映画館（TOHO シネマズ梅田）で鑑賞。
面白かった。
東宝が本気出してるという意味もよく分かる。
終わり方がやや消化不良だけど、その方がリアルってことなのかなぁ。
とにかくキャストが多いし、言葉と文字の量に圧倒される。
全てを把握しようとせず大まかな流れを追うことに注力した方がいいかも知れない。
音楽も映像も割とエヴァっぽい、というか「まんまエヴァやん」ってところが多くて逆に面白かった。
ティンパニが鳴ってるあのBGMもそうだし、炎を背に立つゴジラもそう。
エヴァを知らない人が観たらどういう感じなんだろうなぁ。
余貴美子がミサトさんに見えて仕方ないんだが。

ただ、ゴジラがゴジラである以上、そうであろうと本気で作っているからこそ、初代『ゴジラ』を超えることはやっぱりできないということも強く感じた。
まぁ当然っちゃ当然なんだけど……。
伊福部昭さんの音楽をオリジナルのまま使ってたのは嬉しかった。

官僚や自衛隊の人たちの有能っぷりに改めて感動。
たぶん実際の有事のときもああやって動いてくれるだろうし、そのための準備や訓練を今この瞬間もしてくれてるかと思うと、本当に頭が下がる。
まぁそれと同時に、日本単体で動くことの限界も強く感じるんだけど……。

あと、片桐はいりはやっぱり卑怯。面白すぎるって。

エヴァの次回作タイトルが『シン・エヴァンゲリオン』（しかも何年も前に発表）ってこと、『シン・ゴジラ』の観客の中でどれくらい知ってる人が居るんだろう。
『エヴァ Q』を観た人なら『シン・ゴジラ』って聞いた瞬間に「エヴァやん！」ってツッコんだはずなんだが。